2017年7月25日火曜日

【ネタ記事】キャンパスマラソン敢行 ~13.5キロを走って巡る~

 本学は仙台市内にキャンパスが分散している。そのすべてを走って巡ったらどれくらい時間がかかるのだろうか? そんな疑問をどうしても解決したい衝動に駆られた筆者はキャンパスマラソンを敢行することにした。




 7月某日、気温が25度を余裕で超える暑さの中、川内北キャンパス沿いの道に筆者は立っていた。川内北キャンパスは全学部の1・2年生が一般教養科目を受講するキャンパス。各部活、サークルの部室の多くもここに設置されている。徐々に暑くなりつつある午前10時すぎ、筆者はここを出発した。

 まず目指すは青葉山北キャンパス。ここは理学部と薬学部のキャンパスである。各研究室では昼夜問わず研究が行われている。走り出したはいいが、肝心なことをし忘れたことに気がついた。「準備体操してない。なんてこった!」しかし、一度走り出したら勢いを止められない。「まあ、いいか」という思考に至った筆者はそのまま走った。結果、準備体操なしのまま、1・7キロで約80メートル登る坂道を8分20秒で駆け抜ける羽目になった。

 次に行くのは青葉山新キャンパス。ここは農学部のキャンパスである。名前の通り、今年から使用され始めたばかりのキャンパスであり、建物はきれいだ。青葉山北キャンパスから近く、楽勝でたどり着いた。

 次の青葉山東キャンパスは工学部のキャンパスである。東北大生の約3分の1は工学部の学生であるため、このキャンパスは馬鹿みたいに広い。走ってみるとそれは明らかである。このキャンパスの端から端まで走って6分13秒、距離にして1・2キロもあったのだ。驚きのあまり笑いが出てしまう。

 ここから、かの伊達政宗が築いた仙台城跡の脇を通過して川内南キャンパスに到達した。ここは文、教育、経済、法学部のキャンパスであり、リア充っぽい人に遭遇することができる。本当にリア充なのかは知らない。青葉山からの下り坂のせいで足にとても負担がかかり、疲れもひどい。ここからが地獄の始まりであった。

 次に向かったのは片平キャンパス。本学の正門や本部があるキャンパスである。川内―片平間は2・3キロもある上に、ここまで30分以上走っている。きつくなってきた。「もう歩いちゃえ。誰も見てねーんだし」。弱い自分がつぶやく。「いや、諦めんな。お前はそんな男なのか」。強い自分が言い返す。そんな言葉の応酬を繰り返しながらも、一度も歩くことなくたどり着いた。

 最後のキャンパスは星陵キャンパスである。ここは医、歯学部のキャンパスである。大学病院もあり、もしもの時は頼ることができる。片平―星陵間は信号が大敵であった。何度も信号待ちを食らう。そのたびに「ふざけんじゃねぇぞおぉぉぉ」と半ギレになりながらも進む。20分かかったがなんとか怒りの限界点を超える前にたどり着いた。

 あとは川内に戻るだけである。星陵―川内間は下って登るという道のりである。「誰だよ、こんなにキャンパスを分散させたやつ、出てこい!」と意味不明な思考回路に陥った自分を救うべく走る。地獄の12分を乗り切り、なんとかスタート地点に戻ってきた。

 この企画で筆者が走った距離は約13・5キロであり、信号待ち以外の休憩なしで1時間17分走り切った。一切歩いていない。後日談であるが、この企画を行った翌日、筆者は周りからの視線を集めることになった。あまりの筋肉痛で歩く動作がとても変になっていたからだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿