2017年7月29日土曜日

【受験生への指南】英語編 ~基礎から丹念に 過去問は冬から~

 受験勉強を経験した者として思う事は、勉強は自分で考えなければならないということだ。学校での課題をこなすだけでは、たとえ合格したとしても、身につくものが少なくなってしまう。ここで自学自習でも偏差値70を突破できるような英語勉強法を載せる。




 大学受験の英語において、まず押さえておかなければならないものは単語と文法である。この二つをマスターする方法は、ただ地道に覚えることである。自分の気に入った単語帳や文法書を買った後は、それを隈なく覚えよう。その際重要なことは、単語帳では見出しの言葉だけではなく、類義語や対義語、派生語に至るまでを頭に入れるということである。文法も同じだ。中途半端に覚えただけだと、いざ知らないものが出た時に全く太刀打ちができなくなってしまう。

 次に重要なのは長文読解だ。これは構文読解を大事にしよう。構文読解の問題集を買い、それを2、3周はしよう。その際、文の構造がどうなっているかを丹念に見ることが大切だ。お薦めの参考書は『ポレポレ』である。既に偏差値60を安定して超えている場合は、『英文読解の透視図』をお勧めする。

 長文読解において次に大事なものは、ディスコースマーカーだ。howeverやBecause、whileなど中学レベルの単語だが、この意味をきちんと理解し、長文の論理展開を把握する事が肝要だ。たとえば英語長文で、長い例示に苦しめられたことはないだろうか。この際も、なぜ例示をするのかという視点で見てみよう。ほとんどの場合、例示の前後に筆者の主張が書いてある。それさえ読み解ければ、ある程度は飛ばして読んでも平気なのである。

 最後に英作文も重要だ。英作文を自学自習ですることは大変だが、出来ないわけではない。まず英作文の問題集を買い、夏休み中に2周ほど回そう。そこで英作文に慣れるのだ。過去問を解くのは冬になってからで良い。本学の過去問題集には多くの場合、模範解答が二つついている。まず一度自力で解いた後、模範解答と自分の英作文を見比べよう。それから、それをもとに自分の英作文を添削しよう。添削後、自分だけのオリジナル模範解答ができるだろう。この時その解答が、頑張れば書けるというレベルであることが肝だ。あとはこのオリジナルバージョンを暗記するのだ。問題文を見ただけで解答をそらんじるレベルまで引き上げよう。これを過去5年間分ほどやり通せば、恐らく和文英訳の実力は安定する。何も100も例文を覚えなくとも良いのである。

 「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」ということわざがある。十分に過去問の研究をし、自分の実力を把握し研さんを積めば、本学には必ず合格できるだろう。来年度、この紙面を読んだ新入生に会えることを楽しみにしている。

0 件のコメント:

コメントを投稿