2017年7月30日日曜日

【講義紹介】基礎ゼミ「社会調査入門~学生アンケートをやってみよう~」

 日常生活の中で、アンケートを基にした調査結果を目にしたり、自分が答える立場になったりする機会は多いだろう。そんな身近なアンケートを実際に自分たちで行い、調査結果に分析を加える体験ができるのが、基礎ゼミ「社会調査入門~学生アンケートをやってみよう~」だ。




 この基礎ゼミでは最初に、アンケートを通じた社会調査の方法について、参考書や調査の実例を用いて学ぶ。その後、関心のある分野によって5人ほどのグループに分かれ、大学生を対象にした独自のアンケートを実施する。最後に、調査結果とその要因について分析、考察し、グループごとに発表する。

 実際の社会調査と同じ手順を経験できるのが、この基礎ゼミの特徴。特に本格的なのは、質問票を一から作り上げていく過程だ。ここでは、自分たちで決めた調査課題について参考になる先行研究をもとに、結果とその要因を予想し仮説を立てる。そして、その仮説が証明できるような質問票を作る。また、回答者が答えやすいよう、質問項目の配置方法や全体のレイアウトにも配慮しなければならない。

 このように聞くと、とても複雑で大変な授業に思えるかもしれない。しかし、先生が各過程で助言してくれる上に、協力し合えるグループのメンバーがいるので安心してほしい。この基礎ゼミに参加した筆者も最初は不安だったが、メンバーのおかげで徐々にこの貴重な体験を楽しめるようになった。

 この授業ではグループワークが中心になるため、文系理系を問わず集まる同級生たちと交流する機会が増えるのも魅力の一つだ。互いの意見を交換し合うことによって、新たな価値観や視点に気が付くことができるだろう。また、全員で協力し一つのものを作り上げたときの達成感は何物にも代えがたいに違いない。

 基礎ゼミは、さまざまな内容で開講されており、所属学部に関係なく自由に選択できる。皆さんが入学後に、基礎ゼミを通して新たな経験を積めることを願っている。

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